慶應義塾大学理工学部生がカリフォルニア大学サンタバーバラ校（UCSB）を訪問し、現地学生と少人数でグループ活動を行う「慶應・カリフォルニア大学サンタバーバラ校（UCSB）交換プログラム」が、2024年度から「グローバルリーダーシップセミナー実地研修」の一環として実施されることになりました。これにより、韓国・高麗大学（夏季）、台湾・淡江大学（春季）との実地研修プログラムと同様に、本プログラムの参加者も総合教育科目の単位を取得できることが可能となりました。

2024年度のプログラムは2024年9月18日から21日までUCSBキャンパスで実施されました。多様な文化的背景をもつ学生たちが少人数グループで協働し、人口問題・気候変動・テクノロジー・パンデミックなど、地球規模の現代社会の課題の解決策について議論を重ねる中で、DEI(多様性・公平性・包括性)の視点や学際的アプローチの重要性に気づく貴重な機会となりました。

参加学生の声を紹介します：
「私の班は、AI 技術の進展に伴う社会課題として、アクセスの公平性やディープフェイクの問題を取り上げ、科学的思考の普及、ファクトチェック、AI の設計思想の確立を解決策として考察しました。英語で進めるという点も含め、メンバーの意見をしっかりと理解し、建設的な議論を行うことに苦労しましたが、相手を理解しようとする姿勢を持ち続けたことで、またUCSB 生が真摯に耳を傾けてくれたおかげで、実りある議論ができました。課題以外の時間にも、UCSB 生と過ごす中で貴重な経験を得ました。」

2025年度の「慶應・UCSB交換プログラム」は9月21日から24日に実施予定です。地球規模で取り組むべき課題がますます増えてきている昨今ですが、まさにこのような状況だからこそ、”Science, Technology, and Arts in Global Leadership”という当初からのプログラムのテーマを、改めて問い直していきたいと考えています。