慶應義塾大学 理工学部
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Science, Technology & Arts in Global Leadership: 慶應・カリフォルニア大サンタバーバラ校交換プログラムを実施しました

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2024.02.01

理工学部1-4年生10名と教員3名がカリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)を訪問し、同大学の学部生大学院生9名ならびに教員5名と、Science, Technology & Arts in Global Leadershipをテーマに実地研修を行いました(9/25/2023-9/29/2023)。

目的は、グループワークを通じて、2つの関連する問いについて共同で考える、というものでした。一つ目の問いは「テクノロジーと、世界各地の経済・政治が密接に絡み合う今日のグローバル世界における真のリーダーシップとは」、2つ目は「さまざまなグローバルな課題の解決に向けて、科学・テクノロジー・アートはどんな役割を担うのか」です。さらに慶應生らにとっては、これからのグローバルリーダーにはDiversity, Equity, and Inclusion (DE&I)の視点がますます重要になるという考えのもと、海外におけるDE&Iの取り組みについて実際に触れることも目的でした(引率した教員はいずれもD&I検討ワーキンググループのメンバーです)。

このプログラムの開催のきっかけは、2022-2023年度環太平洋大学連盟Women in Leadership(APWiL) のメンタリングプログラムでUCSB教員と理工学部教員の2名がパートナーとなったことです。理工学部既存のグローバルリーダーシップ実地研修プログラムを参考に、グローバルリーダーとDEI、科学・テクノロジー・アートとの関係を双方の学生・教員間でディスカッションする機会を持ちたい、と考えたのです。

UCSBキャンパスでの滞在は3泊5日でしたが、一ヶ月前にzoomでオンラインアイスブレーキングを行ったので、初日夕方からのキャンパス内屋外でのピザとソフトドリンクのウェルカムディナーでは皆すでに打ち解けていました。

グループプロジェクトでは、5つのグループ(各グループはUCSBの学生2名・理工学部生2名から成る)に分かれ、自分たちの世代に関わるグローバルな問題・社会問題を一つ選び、その問題の解決にグローバルリーダーシップがどう関わるか、科学・テクノロジー・アートがどう関わるかを調査・討論し、その結果を最終日の午後にグループプレゼンテーションで報告しました。

加えて、UCSB教員2名によるジェロントロジーと、音楽と数学・科学・テクノロジーに関する特別講義、キャンパス内の体験型研究施設Allosphereの見学、夕方からの学生らのソーシャルアクティビティなどを行いました。さらに、理工学部生が慶應のキャンパスライフについてのグループプレゼンテーションを自主的に行いUCSBの参加者から好評を得ました。参加者からは「期間の短さを感じないくらいプログラムが充実していた」との感想が寄せられました。

理工学部生からは、「UCSB生らの学問に対する熱意、意識の高さ、人を思いやる優しさに感動した」、「海外に高め合える仲間ができた」などの感想や、DE&Iに関して「世界各国からの留学生やさまざまな国籍の学生がいて、多様な価値観や考え方に触れられた」「少子高齢化などの日本の課題について異なる文化からの視点が得られた」、グローバルリーダーについては「共同作業を通じて、他の人の意見を聞くこと、それに対して自分の感じたことを共有することが、グローバルな視点から見たコミュニケーションの第一歩と感じた」などのコメントがありました。

2024年度も開催すべく、具体的に検討を始めているところです。

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慶應義塾大学理工学部外国語・総合教育教室 小原京子